人からどう見られているのか、が洋服を買う時の基準であった。
しかし、滝藤賢一さんの『服と賢一』を買ってから概念が変わった。
自分が好きなもの好きな組み合わせで着ればよいと思うようになった。
小学生の頃、自分で選んだ上下を着て買い物に出かけたところ、母から
「一緒に歩かないで、柄に柄重ねているから恥ずかしいから」と言われた。
それ以来、柄+柄 トラウマとなっていた。母がなんていうか、そこが洋服を選ぶ
基準であった。母が死んでもその呪いは解けなかった。
滝藤さんの珠玉のお言葉「柄オン柄 恐れない。」「紫はネイビー」。
「レオパードはブラウン」母の呪いから解放してもらったマジナイ。
最近は、柄に柄を重ねて店頭に立っている。
お客様から「柄に柄なのですね」と言われることもあるが、
「滝藤賢一さんの・・・」と説明しようとすると「あの人おしゃれですよね」と
話題が変わってしまう。