9月に入ってから腰痛と腹痛に悩まされていた。
若いころに軽いギックリ腰を経験し、それ以来季節の変わり目に
なると軽いギックリに悩まされている。今年の9月のギックリ腰は、腹痛もあり
これはちゃんと検査しないと…。内科に2か所かかり血液検査やらエコーやらいろいろ
やってもらった。しかし、特に問題はない、とのことだった。しばらくすると腰まわりに
ブツブツが出てきた。これは…噂のあれかもと思いケチな専務に腹を出して、
「このブツブツ皮膚科案件かもしれませんので明日皮膚科に行ってきます」というと
専務は、書類をトントン整理しながら私の腹を一瞥すると「そんなのムヒ塗れば治るよ」
と書類の棚から使い古した感のあるムヒを私に手渡してきた。この専務、ケチ妖怪であり、
ムヒ妖怪でもある。ムヒは偉大なる塗薬で効果効能は、私は勿論リスペクトしている。しかし、
ムヒに期待しすぎであると常々思っている。ムヒも荷が重いであろう。
「ムヒは結構です。明日医師の判断に従います。」と軽く伝えた。ケチ妖怪の専務は残念そうに
また、棚にムヒをしまった。
翌日、朝6時30分に自宅を出て、診察の順番とりに、医院の前に並んだ。7時半になると医院の
窓口がひらき順番とりができる仕組みなのだ。さすがに6:45から並んでいる人はいないので1番で
あった。そんなこんなで診察室に入ると「どうしました」と聞かれ腰痛からの腹痛、内科受診の件
など短い言葉で余分な修飾語と主観を全部省き素人の診断めいた言葉も一切使わずに伝えた。
腹を出して医師に診せると「〇〇〇〇だね」と言われ、ああ、と思った。ムヒ案件ではなかった。
神経にさわるブツブツであった。医師からは「これはね入院して点滴なんだよ。」
と言われたが、塗薬と飲み薬と1週間お注射で対応してもらうことになった。
店に戻りケチ専務に「〇〇〇〇でした」と伝えると「ふーん」と言って興味もなさそうだった。
今回の腰痛と腹痛は、トラウマレベルであった。