53,350円のアパート時代。独身、栗毛色のパーマネント。予定のない土曜日、日曜日は、
11時くらいまで寝ていた。
今時期ぐらいから、ロフトのあった木造アパートは室温が高くなり寝にくい。
急傾斜のハシゴでロフトから降りなければならず、酔っ払いには、危険な部屋であった。
12時近くになり起き出して、部屋着のままスーパーに買い出しに行く。安いF1牛肉と野菜とタレを
買ってきて、冷凍ご飯をチンする。1kロフト付の部屋の廊下に設置してある台所のガスコンロの前に
フランフランで買ってきた黄色のおしゃれ椅子を置き、その上で胡坐をかいて、卵焼き用の小さな
フライパンに牛脂を熱で滑らせ、さきほど買ってきた肉と野菜をのせる。ひとり焼肉だ。ここでビール
でも飲めればがいいが、私は、ほぼビールは飲めない。アイス珈琲を飲みながら食事をする。
午後は、図書館に行って本を読むか、悩んでいると、友人から携帯に電話が入る。
明日の日曜日、日帰りで昇仙峡に行きたいのだが、行くか、という内容であった。
行く。と返事をして切る。午後は、予定通
り、図書館に行って本や雑誌を読む。次の日、朝早くに、友人がアパートに迎えに来る。この当時の私
は、友人の車を運転することなどしなかった。高速を走っていると眠くなり、シートを完全に倒して
爆睡した。どのくらい寝たであろうか、起きてみると、まだ高速であった。「まだ、着かないの?」と
友人に聞くと、かなりムッとした表情で「あまり良く寝ていたから、悪いから起こさへんかった。
ひとりで観光してきたわ。綺麗だった~」と言われた。よほど怒っていたのだな、爆睡したから。
車に乗ると眠くなるのだよ。
悪かったな。