あ~つかれた。社畜は、今日も朝からお客様のところに行きました。
お客様のご自宅から、50mくらい先にお花畑があって、とうとうあの世がこんな近くに
視えるようになったのかな。令和の時代、幽界と現世が混じってくるそうな。行くのやめとこって
お花畑視に行くのをやめました。うっかり、あっちの世界かもしれないしね。
なんでしょうね。このアンポンタンな社畜は、昨日、お客様にお位牌をお納めして、結構、高額なお位牌ですよ。お金いただくのを忘れたんでございます。「うむ、お金いただくの忘れたぞ」じわりと背中ににじむ季節はずれの汗に次の瞬間「ま、いいか」と仕事をしたのです。するとですね、先ほどのお位牌を納めたお客様が「お金払ってませんよね」って戻ってきてくださったんですよ。「申し訳ないです。うっかり忘れておりました」って言いながら、「もう言ってくださいよ」「ははい、すみません」
ね、うちのお客様は、いい人しかいないと、前から言っておりましたが、本当にいい人しかいないでしょう。この平店員がポンコツだから、皆さんが、心配してくれるんです。計算はできない、地図は読めない、ダメですわ。
ケチ妖怪に言えば細い目をまん丸くして怒るだろうね。
なんで、仏壇やの倅と結婚したんだろうって時折、思うんです。人生ってちょっとした、心が折れたときに優しくしてくれた人にすべてを託したくなると時って人間あるでしょう。私もそうでした。
53,350円の木造ロフト付1Kアパートに事務員しながら住んでいた。1階の住人から、キッチンペーパーでお手紙をもらいました。それも3枚もつかって、会社から帰宅して、夕飯つくろうと献立考えていたら、新聞受けにキッチンペーパーが飛び出していたんです。「あれ、キッチンペーパーが飛び出している????」私は、そのキッチンペーパーを切れないように優しく引き抜きました。そしたら
黒いマッキーの太い方で「うるさい。静かにしろ。木造なんだから気をつかえ」と丁寧に殴り書きされていたんです。それから、メンがヘラいましてね。もう、疲れたな。一刻も早くこのアパート生活から解放されたい。よし、結婚しようって、その時付き合っていた、今の相方に人生を託すことにしたんです。そんなもんです。動機なんて、私は結婚なんて、正気の沙汰じゃできない芸当だと思っておりますから。私の人生を決めたのは、あのキッチンペーパーのお手紙なんです。
キッチンペーパーが紡ぐ縁ってあるんですね。
キッチンペーパーのお手紙くれた人、どなたか存じあげませんが、ありがとう。
ずっと覚えているから