中川の仏壇 皿を嘗める続ける女性の最奥にある恥部に触れる - 中川の仏壇
ブログ モダンミニ仏壇

2025.3.5

皿を嘗める続ける女性の最奥にある恥部に触れる

相手の記憶に焼き付けるには…。数多の出会いがあり、数多の別れがある。

相手の気持ちに楔を打ち込んでやりたいと思っている。

木下龍也先生が敬愛している穂村弘先生(通称:ほむほむ)は、ある女性と初めて食事に行った際のことを書いている。以下は本からの引用である。

「彼女は食べ終えたお皿を両手で掴んで、きれいにぺろぺろと嘗めたのだ。前菜から最後のデザートまで、彼女はお皿を嘗め続けた。「この皿嘗め」一発で彼女に惚れてしまう男は(そして女も)沢山いるだろう。」 

『もしもし、運命の人ですか。』穂村弘著 2017.1.25発行 角川文庫より(2025.3.6引用)

どうであろうか、この圧倒的存在感のある女性。もし、自分が男性であったら、このような本能的な甘美な出来事を目の当たりにしたら、自分のアパートに連れて帰りたいと思わずにはいられないのではないかと思うのだ。この女性の感性に耽溺してみたい、そしてアパートに囲い自分だけの人にしたいと思う。なんて、素敵な女性なのであろうか。

生きるっていうことの打算なし、飾りなし、本能のままの行動を相手に見せるのは、怖い。食事している風景を見せるのも正直コワイ。本能的じゃからね、食べるって姿はね。だから、食事に行くと相手の素が見えるので惚れることもあれば、生理的にダメって思うこともある。皿を嘗めて惚れられるなんて素敵すぎる。ほむほむさんだからなのではないかな。世の中の普通の一般的知能の男子では惚れんよ。頭が良すぎるほむほむさんだから、皿を嘗める向こう側のその最奥にあるものの恥部に触れたのだと思うよ。そういう男性に出会ってみたいもんだね。ほむほむさんのエッセイは本当にどれも面白いのでぜひ読んでほしい。あと、木下龍也先生のnoteもあのような聖人君子のようなイケメンがこんな変態だったのか、と思うほどにサディスティックで面白いので読んで欲しい。

木下龍也

短歌をつくっています。

https://note.com/kino1988

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