良い妻、良い母、良い店員、良い人。本当に気持ち悪い。
料理だってしたくないし、掃除もしたくない、家族の世話なんてまっぴらごめん。
仕事もしたくない。性格だってよくない。
全然いい人じゃない。人に依存しているからいい人を演じているだけだ。
うっかり結婚したら相方の後ろに仏壇やがひょっこり隠れていて、ある日突然、
出てきたんだよ。
もう、面倒だなって思うと、何もかも捨てて、遠いところに出奔してしまおうかな、なんて
考えてニヤニヤしている。修論のヒアリングで某自治体に行ったときに言われた言葉
そこは大観光地であった「中川さんも今日から匿名で働くこともできるんですよ」
観光地の光と影を知った。それでも、人生の落伍者にとっては、雲の糸なのかもしれない。
私にとっては、生涯のお守りの言葉だ。何もかも嫌になったら、どこかに流れていって、
匿名で働くこともできる。そう思えば人生なんとかなる。
素の自分を曝け出して生きていければ楽であろう。
別に嫌われたって影響はない。