
ぼっち桑。自分と同じだと思うと愛しくて毎度話しかけている。
今日は、1日、15日は、神社にお参りに行っている。感謝だけ、あいつとあいつがどうにかなりまように、なんて祈ってないよ。そして、参道にある、ぼっち桑に「おまえもひとりかい、私もひとりだよ」「大きくなりな、でも大きくなりすぎると切られちゃうからほどほどにね」って話しかけている。
桑の木って夢がある、かつての日本の産業を支えた絹の元の蚕を育てる神のような木で、葉は、人間も食べられるし、どどめの実もなる。巨木になると、とても素敵な風情の木になる。こんな弱弱しいけど、大きくなると葉を勢いよく伸ばして天むかって伸びていく、枝をいくつも増やして体躯を大きくして存在感のある木になるんだよ。ぼっち桑をみると「あああああ」ってアドレナリンが分泌される。武道の稽古で蹴られたときの痛みの「ああああああ」とぼっち桑を見つけたときの「あああああ」は同じ感じ、たまんね~、わかるかな?わかんねぇな、凡人め。
先日、姉と敦子さんと敦子さんの旦那さんが店に来たときにぼっち桑について熱い思いを私が語っていたら「だって、どどめの実までなるんだよ。あれうまいじゃん、染色もできるしさ、最高じゃないか」って言ったら姉が虚無顔で「今はね、どどめの実って言わないの”マルベリー”っていうの」「えええええ、そんなおしゃれな名前がついとったんか。そういえばCMでマルベリーって言っていた、あれはどどめの実なんかい」しらなんだ。いつのまにマルベリーなんておしゃれな名前つけおって。どどめの実でいいじゃないか。どどめ色のワンピース、マルベリー色のワンピース、うむ。
在来しじみと外来しじみの研究をされている、能登先生を喫茶に呼び出して、ぼっち桑の何やらの仮説できないですかね?とお聞きしてみたら、先行研究あるのでは?なるほど。趣味だな。葉を採取してDNAわかったら何かわかることありますかね?うん、日本絹の里に行くと桑の木のサンプルが植えてあるから、葉を採取して比較してみたら、と教えてもらった。なるほどな。DNA検査とか高いのだろうな。前の勤務していた会社が動物のDNA検査とかやっていたから、同僚が来たら、きいてみようとは思っている。
マンガ『うる星やつら』のなかで、「この前買ったドドメ色のワンピースが似合うよ」とやりとりしてる。ドドメ色。
ドドメ色のワンピース、マルベリー色のワンピース。うむ。
こまどり卵色のワンピース、ティファニー・ブルー色のワンピース。うむ。