店の2階には、ケチという名の妖怪が住んでいる。
ケチ妖怪は、別の呼び方をすると雇用主である。
ある日のこと妖怪ケチと車で出かけなければならなかった。
私は、毎月1日、15日は、氏神神社に参拝している。
妖怪ケチにお願いして神社参拝につきあってもらった。時間にして10分のことである。
車を有料駐車場に停めて、妖怪ケチと一緒に参拝をした。車を駐車場から出そうとすると
「料金は170円です」と機械から麗しい女性の声がする。妖怪ケチはその時強く反応した。
「10分で170円、たった10分で170円 高いんね~10分で170円は~」と県外ハーフなの
に群馬弁で「高いんね~」を連呼した。毎回こんな感じなのでケチには慣れているが、うるさい。